弁護士が教える「仕事ができる」と思わせるコミュニケーション能力獲得方法

交渉や営業はおろかコミュニケーション能力の低さから弁護士の仕事で苦労してきた筆者が教える最強人間心理攻略コミュニケーション術! 弁護士鈴木大輔(でにす・ろー)のブログ

非言語コミュニケーションの重要性とその達人 脳覚醒・会話の格闘術の先生のこと

 

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ノンバーバルコミュニケーション、非言語コミュニケーションとは

コミュニケーション能力と言うと、『言葉』で伝えることを一番にイメージしますが、非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)も同じぐらい重要なんです。

 

昔の僕はコミュニケーション能力がなく、劣等感を持っていたため、視野が狭くなっていました。
仕事に必須なコミュニケーション能力を獲得しようと、『言葉』ばかりに意識を向けていました。
言葉による『話し方』ばかり考えて、結果的に非言語コミュニケーションを疎かにした挙げ句、薄っぺらい『言葉』と『話し方』しかできませんでした。

 

非言語コミュニケーションも上達していかないと、いつまでもコミュニケーション能力が低い人のままですし、仕事もできるようになりません。
ということは、自己承認欲求を満たすことができないということで、劣等感を感じて生きなければならないということになります。

 

言葉は大事だけど、非言語コミュニケーションの前には低い順位しかない

言葉はそれでも大事です。
その言葉の力を最大限高められるのも非言語コミュニケーションのポイントです。
非言語コミュニケーションの土台の上に乗っかった言葉はとても威力があります。
それを無視した言葉には魅力はありませんし、そもそも相手の心に届きません。

 

非言語コミュニケーションは、話し手との間に安心感、信頼感を作ってくれます。
外国の方と言葉は通じないけれど、非言語コミュニケーションによって、話しやすい雰囲気があると思います。
頷きや笑顔があるだけで、気をこちらも許しますし、相手ももっと許してくれます。

 

五感をフル活用して行う非言語コミュニケーション

非言語コミュニケーションは五感をフル活用して行います。
それだけに相手との心理的距離が近づきますし、感覚で通じあえるようになるんですね。

 

言葉は耳から入ってきますが、非言語コミュニケーションの聴覚への訴えかけは、声のトーンとリズムです。
これだけで外国語で何をいっているかわからなくても、相手の感覚はわかります。
逆にこちらの感覚をトーンやリズムで伝えることはできますし、同じ日本語話者同士でも、そこはなんにも変わりません。
知っている言語だからといって、トーンやリズムを無視してしまうと、コミュニケーション能力の低い人になってしまいます。

 

次に視覚要素があります。
これは非言語コミュニケーションの中で一番重要かもしれません。
それは視線、笑顔、頷きといった視覚要素です。

笑顔は大きいですよね。
それだけでホッとしますし、うなずいて話を聞いてくれたら、ますます話したくなりますし、気を許せます。

そして視線です。ちゃんと向き合って聞いてくれているという安心感を与えてくれます。

 

嗅覚要素ですが、これは身振り手振りやトーンやリズムといったものではなくて、不快な臭いをさせないということです。
いくら感じが良くて、話が最高にあっても、口が臭かったり体臭がひどかったら、次からはコミュニケーションが成立しなくなります。

コミュニケーション能力の低い人は、自分の臭いに無頓着すぎます。
臭いに武藤ンちゃくだから、人は離れていっているかもしれませんし、それではいつまでもコミュニケーションが上達するわけがありません。
言葉以前の問題です。


これは視覚要素になりますが、清潔感も非常に大切ですが、臭いの面でも清潔感を持って下さい。

 

視覚要素にも通じますが、ジェスチャーにも気を使って下さい。
頷くこともジェスチャーですし、時々大きな(大げさではない)ジェスチャーをして、伝えたいことを伝えて下さい。

ジェスチャーには感情が乗ります。

感情を隠して話すと、相手は警戒感を持ちます。

 

相手との距離を劇的に縮めてくれる

相手に警戒感を持たせないことが、コミュニケーションのコツですが、笑顔や頷き、関心を示すこと、そして感情が乗ったジェスチャーが、相手との心理的距離を近づけてくれます。

 

いくら言葉を尽くしても、相手の心が遠ざかってしまうのは、感情を出さないで事務的に話しているからです。
事務的に話すとボロが出ないから、という理由もありますが、それでは一生コミュニケーション能力の低いまま、ますますコンプレックスを感じて生きることになりかねません!

 

ボディランゲージの重要性

あと、ボディランゲージも重要ですね。
男性のモテる女性は、自然とボディランゲージをしていて男を虜にしています。
小悪魔と言われる女性は、自然とそれができているから恐ろしいです。
ともかく、ボディランゲージという非言語コミュニケーションも大きな武器になりますが、あんまりベタベタ触らないようにしましょう。
あくまで自然にカラッとが大事です!

 

ノンバーバルコミュニケーションバーバルコミュニケーションのデータ

五感をフル活用し、そして感情も動員して、非言語コミュニケーションの訓練を毎日していきましょう。

話をする人の数だけ、経験値があがりますし、その分だけ得意になります。

 

心理学者アルバート・メラビアン(米)が、非言語コミュニケーションの実験結果の報告をしたそうです。

視覚情報…見た目、身だしなみ、表情(視線)など…55%
聴覚情報…声の質・大きさ・速さ(テンポ)…38%
言語情報…話す言葉そのものの意味…7%

という結果になったそうです。
人間は、言葉をあんまり重視されていないこともよくわかります。

 

非言語コミュニケーションの達人

僕がコミュニケーション能力の低さを克服できたのは、岩波英知先生の会話の格闘術や脳覚醒プログラムを受けたからです。
これはこちらに書いています。

 

 

岩波英知先生は、非言語コミュニケーションの達人です。
言葉もポンポン切れ味鋭く口から次から次へと出てきますが、別に言葉巧みの饒舌というわけではなく、『本当に自由だな』と思うような感じの饒舌です。

 

しかし、非言語コミュニケーションも抜群だと思います。
人から好かれるタイプの人ですが、そんなに言葉を多く交わしていない人にも好かれています。

ということは、非言語コミュニケーションを無意識で岩波先生は駆使しているのでしょう。
よく岩波先生から言われたことは、『挨拶』です。
挨拶をする時に、「言葉なんて短くていいしどうでもいいから、明るく笑顔でカラッと言え」と教わりました。
岩波先生も言葉よりも、非言語コミュニケーションを重視してるということですね。

 

またボディランゲージもたくさんやる人です。
ぽんと肩を叩かれたり、背中を叩かれたり、笑い話になった時に、僕の膝をぽんっと叩いたりされると、とても嬉しくなります。
他人じゃない感じになりますし、距離をすごく身近に感じます。

僕がボディランゲージという非言語コミュニケーションにすっかりやられてしまった瞬間です。

 

また表情も先生はとても豊かで、笑ったり、しっかり目を見つめて話を聞いてくれたり、視覚的な非言語コミュニケーションも得意な人ですね。

 

非言語コミュニケーションをマスターすればコミュニケーション能力が劇的にあがる

おそらくですが、岩波先生は非言語コミュニケーションをマスターしているのは、脳を動かす方法を先生はずっと研究してきて、そのため非言語コミュニケーションこそが脳を動かす(ラポールを作る)最善の方法だと経験で悟ったのではないでしょうかね。

 

非言語コミュニケーションは、身につけることができたら、どんな人にも対応できます。

話題が合わない人でも、大丈夫になります。

僕が聞き上手こそがコミュニケーション能力を高められる方法だというのも、聞くときには頷きや笑顔、視線といった非言語コミュニケーションが必要だからです。
そして言葉をなるべく使わない(言葉は空回りをすると相手との距離が遠くなる一方)からこそ、誰もがマスターすべきことです。